天才と同時代に生まれてしまった凡人の悲哀を描くおすすめ映画。
ブロードウェイの舞台『アマデウス』を映画化している。
宮廷音楽家サリエリの前に現れた若き天才音楽家(モーツァルト)によって彼の人生は一変する。
天才モーツァルトは自由奔放で下品な若者として描かれ、主人公のサリエリは誠実さがとりえの凡庸な人物として描かれている。(史実のサリエリはそれなりの音楽的才能はあったようだ)
人間的には全く尊敬できない若者がどうあがいても乗り越えるどころか追いつくことすらできない圧倒的な才能を持ち、しかもその天才的音楽の価値を世界で唯一理解しているのは凡人の自分だけという、どうしょうもない悲劇。
この映画を観た人はサリエリに同情するように作られている。でもサリエリのようにはなりたくない。でも俺はしょせんサリエリだ。
クラシック音楽ファンの知り合いによると、途中でモーツァルトがサリエリの曲をアレンジしてチェンバロを弾くシーンで、だんだんと後のモーツァルトの曲に使われるフレーズが出てくるそうだ。
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