コミカル・カンフー映画の帝王ジャッキー・チェンの出演作品を年代別でご紹介します。

今でこそ大スターですが駆け出しの修業時代や俳優デビュー直後は色々と辛いことがあったようです。

酔拳 (字幕版)

ジャッキーは7歳から約10年間、中国戯劇学院で京劇や中国武術を学びました。

学院の閉鎖後、いくつかの映画でエキストラやスタントマンを務めています。

その中から出演作品をご紹介します。

まだ有名になる前の修業時代といったところでしょうか。

■ブルース・リーの映画『ドラゴン怒りの鉄拳』(1972年)

0:52あたりがその予告編です。

ジャッキーは門下生役のエキストラで、ラスト近くでリーに蹴られて障子を突き破る重要なシーンでのスタントマンを務めています。

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いよいよエキストラではなく俳優としてデビュー。

■『ファイティング・マスター』(英題:Eagle Shadow Fist)(1972年)

ジャッキーが準主役で登場する抗日アクション映画でしたが全くヒットしませんでした。

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■『燃えよドラゴン』(1973年)

香港カンフー映画を世界に知らしめたこの傑作にもジャッキー・チェンは出演しています。

この映画でジャッキーははリーに首を折られるエキストラ役でした。

下の動画の03:26頃、エキストラ役のジャッキー・チェン(それとは判別できない)がブルース・リーを後ろから羽交い締めにし、逆にリーに首を折られるという『燃えよドラゴン』の懐かしの場面が放映されています。

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つづいてはこちら。

■『ドラゴン・ファイター』(原題:女警察、英題:Police Woman)(1973年)

ジャッキー・チェンが初の悪役を演じ、初めて武術指導を担当した映画です。

当時、まだ19歳のジャッキー・チェンの初々しい動きを見ることができる貴重な一本となっています。

ジャッキーは犯罪組織の用心棒役で、頬にはマジックで書いたようなアザがある。

アクション面でも飛び蹴りや、起き上がりざまにキックをするなど、大技を見せ、さらに、その辺のガラクタを武器に使用するなど、後のジャッキー作品につながる内容があります。

後年彼の主演作のように改題されリバイバル公開されました。

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■『タイガー・プロジェクト/ドラゴンへの道 序章』(1974)

原題は廣東小老虎、英語題はThe Cub Tiger From Kwang-Tung

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日本では劇場未公開で、『燃えよジャッキー拳』という邦題でビデオリリースされ、ビデオ再発売時に『タイガー・プロジェクト/ドラゴンへの道 序章』に改題されました。

当時の拳法映画の定番である「復讐・敵討ち」を軸にしたストーリー展開ですが、後に『ドランクモンキー 酔拳』などで開花するコミカルなキャラクターの片鱗を既に覗かせています。

当時の香港では、ブルース・リーの死によってカンフー映画は下火になっており、そのあおりを食って本作はお蔵入りとなってしまいました。

ジャッキー・チェンが『ドランクモンキー 酔拳』のヒットによりブレイクした後、『ドランクモンキー 酔拳』からのカットと新撮映像を追加し『ジャッキー・チェンの必殺鉄指拳(原題:刀手怪招)』として公開されました。

無名時代のユン・ピョウがカラミ役で出演しているのも見どころです。

●意気揚々と初主演作『廣東小老虎』の撮影に臨んだジャッキーだったが、そのあまりの低予算、悪条件ぶりに愕然としたそうです。

この作品はいわゆるセブンデイズ映画と言われる類の作品で、わずか7日間で完成させてしまうような粗末な現場でした。

そしてブルース・リーの死によってカンフー映画市場は急激に冷え込み、冬の時代へと突入してゆきました。

ジャッキーは貯めたお金を切り崩しながら数ヵ月を過ごした後、かつて世話になったジュー・ムー監督からやっとのことで仕事をもらいます。

その1作目の『花飛満城春』では人妻と関係を持つ人力車夫役を演じ、ベッドシーンを披露し、2作目の『拍案驚奇』には殺人犯役で出演。

ともにアダルトな作品で映画自体はまずまずヒットしたものの、ジャッキーにとっては仕事を得るのが難しい状態が続きました。

●1973年に『タイガー・プロジェクト/ドラゴンへの道 序章』で初主演を果たしたジャッキーはオーストラリアでコックや左官をしていましたが、香港が恋しくなったジャッキーは「まだ映画の仕事が残っている」と父親に嘘をつき、香港へととんぼ返り。

でも香港へ戻ったは良いが、仕事があまり貰えなかったジャッキーは、気は乗らないもののサモ・ハン・キンポーに連絡をしました。

するとサモ・ハンはよく一緒に仕事をしていた、当時に若手監督だったジョン・ウーの作品の本作への出演を勧めたというエピソードが残っています。

■『ジャッキー・チェンの秘龍拳/少林門』(ジャッキー・チェンのひりゅうけん/しょうりんもん、原題:少林門、英題:The Hand Of Death)は、1975年製作の香港映画。

監督はあのジョン・ウー

日本では劇場未公開で、『ジャッキー・チェンの秘竜拳』という邦題でテレビ放送された後、『ジャッキー・チェンの秘龍拳/少林門』の邦題でビデオ化・DVD化されました。

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現在はハリウッドでも活躍する香港映画界の巨匠ジョン・ウーの初期の監督作品で、1975年に製作されたが、製作後にお蔵入りとなり1976年7月15日に香港で劇場公開された不幸な作品です。

お蔵入りの作品が続きジャッキー・チェンはよく闇落ちしなかったものだと思います。

「神の脚」という異名を持つテコンドーの達人で、『空飛ぶ十字剣』などの主演作があるレオン・タンが主演を務めており、ジャッキー・チェンは準主役でした。

サモ・ハン・キンポーが武術指導と悪役、ユン・ピョウは脇役で出演しており、のちにゴールデン・トリオと呼ばれる三人が初めて共演した映画となりました。

■『レッド・ドラゴン/新・怒りの鉄拳』(原題:新精武門、英題:THE NEW FIST OF FURY)(1976年)

日本では劇場未公開で、『新・怒りの鉄拳』の邦題でテレビ放送された後、『レッド・ドラゴン/新・精武門』の邦題でビデオ化され、さらに『レッド・ドラゴン/新・怒りの鉄拳』の邦題でDVD化されました。

新・ドラゴン怒りの鉄拳』という邦題もあります。

ブルース・リー主演の『ドラゴン怒りの鉄拳』の直系続編という趣旨の映画ですが正式な続編というわけではなかったようです。

しかしブルース・リーとジャッキー・チェンという両主演俳優の世界的知名度も相まって正式に続編扱いされてしまったようです。

そのへん、なんだかゆるいですね。

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ノラ・ミャオ以下前作の登場人物たちも登場し、ブルース・リーは遺影として1カットのみ登場(『燃えよドラゴン』のスチル写真。ただしゴールデン・ハーベスト社への許諾なく使用されたため、現在のバージョンではカットされている)。

このころの香港映画界の版権意識はゆるいですね。

ジャッキーは前作でリーが日本人の用心棒戦で使った「迷綜手」を使ったり、三節棍を使用するなど、リーをイメージした戦いを展開しています。

ただし、ヌンチャクを使う場面では頭にぶつけたり、下手で皆に笑われたりと、リーの物真似はあえて避けるように演出されました。

興行的には残念ながら失敗に終わりました。

■『少林寺木人拳』(原題:少林木人巷、英題:Shaolin Wooden Men)(1976)

前作『レッド・ドラゴン/新・怒りの鉄拳』が興行的失敗に終わったロー・ウェイ監督は本作では総監督として身を引き、『新・金瓶梅』をヒットさせた若手監督チェン・チーホワに現場をまかせました。

しかし香港では1週間で打ち切りとなり、やはり興行的に失敗してしまいました。

ただし日本ではTV放映以降、劇中で流れる日本オリジナル主題歌「ミラクル・ガイ」の効果もあって80年代ジャッキー直撃世代の若者に受け入れられ、一部の映画雑誌の統計による「好きなジャッキー映画ランキング」で一位を獲得しています。

TV放送翌日の子供たちは廊下の両側に木人のように並んで、修行するジャッキー・チェン役の子供をボコボコにするという風景が日本のあちこちで繰り広げられていたようです。

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■『ファイナル・ドラゴン』(原題:風雨雙流星、英題:The Killer Meteors)

日本では劇場未公開で、『キラー・ドラゴン/流星拳』の邦題でビデオリリースされ、ビデオ再発売時に『ファイナル・ドラゴン』に改題されました。

ブレイク前のジャッキー・チェンがロー・ウェイの元で出演した作品です。

ジャッキーの主演作『レッド・ドラゴン/新・怒りの鉄拳』と『少林寺木人拳』がヒットしなかったため、当時香港で大スターだったジミー・ウォングを主演に迎え製作されました。

当初はジミー・ウォング主演作として扱われていましたが、ジャッキーがブレイクしてからは”ジャッキー主演作”として扱われるようになったそうです。

まあ、この現象はエンターテインメント業界ではよくあることなのでしょう。

この作品から、ジャッキーは二重まぶたになっています(前作品の『少林寺木人拳』では一重まぶた)。

これは、ロー・ウェイから「俳優として華がない」と指摘され整形したためだそうです。

ジャッキー自身は「この作品が作られたのは1976年だが、本格的にリリースされたのは2年後だった。永遠に公開されなかったら良かったのに!」と述べています。

いったい何があったのでしょうね?

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■『成龍拳』(原題:剣・花・煙雨江南、英題:To Kill With Intrigue)(1977年)

キン・フー監督作品の常連だった女優シュー・フォン(徐楓)をヒロインに迎えた、ロー・ウェイ監督によるジャッキー・チェン主演作品。

原作は古龍の武俠小説『剣・花・煙雨江南』で、脚本も古龍自身が担当している。

やはりこの映画もヒットしませんでした。

最後の格闘場面は冬の韓国で撮影されたが、主演のジャッキー含め数人のスタッフで撮影されたため、その場面だけはジャッキー自身が監督しています。

自伝『I AM JACKIE CHAN』の中で、「余りの寒さに皆やる気をなくした」、「この映画を作るのは楽しくなかった」、「プロットは馬鹿馬鹿しいくらい複雑」、「ロー自身も、筋の行きつく先がどこなのかわかっていなかったのではないかと思う」、「最後の格闘場面だけは、ローが寝てるあいだに僕が代わりに監督したから、まあまあのできになっていると思う」などと語っています。

なんだか色々と辛いことがあったのでしょうね。

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■『蛇鶴八拳』(じゃかくはっけん、原題:蛇鶴八歩、英題:Snake & Crane Arts Of Shaolin)(1977)

ロー・ウェイの個人プロダクションに所属していた当時の若きジャッキー・チェン主演作品。

今回ローは製作に留まり、スタッフは若手中心の編成で製作されました。

ロー・ウェイの古い考えと横暴とも言える製作方針に早々から対立していたジャッキーが、やりたいことをスタッフとよく話し合い、互いに若い感性を活かして面白いものを作ることが出来た最初の作品。

その分、何度も撮影は中断され、またはジャッキーのこだわりで何度も撮り直し、他の作品と掛け持ちをしながら長い時間をかけて作った作品だそうです。

敵のボスには『少林寺木人拳』に続いてカム・コンが扮し、初期ジャッキー作品では屈指の勝負を繰り広げます(カム・コンは同時期に『カンニング・モンキー/天中拳』でも敵のボスを演じた)。

全体的にハードで重めの展開ですが、後のコミッククンフーに繋がる要素も散見されます。

ジャッキー・チェンによると、その後の作品にもある少々生意気なキャラ設定など自分の持ち味を認識したという点でも重要な作品となったといいます。

日本では1983年2月19日に東映系で真田広之主演の『龍の忍者』との併映で公開されました。

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■『カンニング・モンキー/天中拳』(原題:一招半式闖江湖、英題:Half A Loaf Of Kung-Fu! )(1978)

のちのジャッキー・チェンを予感させるのがこの一本。

ロー・ウェイによって「第二のブルース・リー」として売り出されたがヒット作には恵まれず。

ロー・ウェイの押し付けるシリアスな作風と自らの持ち味とのギャップに苦しんでいたジャッキー・チェンが、パロディ要素を満載にして若いスタッフたちとともに、結果長い期間をかけて製作したのがこの映画。

この年代のジャッキーの作品では修行による主人公の成長を描いているものが多いが、本作に関しては異色であり、ほとんど成長がみられない主人公で、戦闘も運がかりな勝利が多く描かれている(お陰で一時ヒロインから軽蔑されるシーンもある)。

また、「一指動山拳」や「片足拳」「友達の輪拳」など冗談とも思える技も登場しており、悪人の鬘(辮髪がついている)をヌンチャクのように使ったり、ポパイのように道端に生えていたホウレン草を食べて強くなったり、夢の中で座頭市に扮するなど、ジャッキーが様々なパロディを行っています。

この映画を試写で見たロー・ウェイは激怒してお蔵入りにし、ジャッキーが成功した後の1980年まで公開しなかった。

しかしジャッキー本人は自伝の中で、「この映画はレンタルして見る価値があると断言できる。映画の中のセリフを借りて言うなら「嘘をついていたら、僕はどうしようもない畜生です」」と書いています。

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■『ジャッキー・チェンの飛龍神拳』(原題:飛渡捲雲山、英題:Magnificent Bodyguards)(1978)

ジャッキーがコメディ路線を開拓した『カンニング・モンキー/天中拳』を試写会で見て激怒し『天中拳』を封印したロー・ウェイが「次は立体映画だ」と持ってきた新しい企画が本作でした。

しかし撮影時もジャッキーとローの関係は悪化したままで、直接お互いに口をきかないため演技監督を通して演技指導をする形だったそうです。

ローにとってはかなり意気込んて製作し、立体映画のため多額な製作費を掛けて公開に持ち込んだが、なかなか配給会社が見つからず、結局興行収入も良いと言えるものではありませんでした。

ジャッキー自身はのちに「病気の兄もまた山賊の仲間なのだと聞いた時の僕の驚きを想像してほしい」「ロー・ウェイがアイディアに行き詰っていたことは明らかだ」と述べています。

『ドランク・モンキー/酔拳』のヒット後、続々と旧作(『蛇鶴八拳』などの拳シリーズ)などが公開された日本における数少ない劇場未公開作品のひとつです。

テレビでは『プロジェクトA』公開時にテレビ東京開局20周年記念特別番組として放送された後、ビデオリリースされました。

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■ジャッキー・チェンの俳優修業時代はヒット作に恵まれず、監督とはそりが合わずと、それは辛い時代だったようです。

でもよく言われるように、夜明け前が一番暗いのです。

ジャッキー・チェンにとっての夜明けはすぐそこまで来ていました。

次回は『スネーキーモンキー 蛇拳』『ドランクモンキー 酔拳』からのご紹介になります。

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