ジャッキー・チェン映画百本勝負⑤ 快進撃そしてハリウッドへ

この先しばらくはジャッキー・チェンの快進撃が続きます。

■『ポリス・ストーリー2/九龍の眼』(原題:警察故事續集、英語題:Police Story 2)1988年

爆弾を使用した凶悪犯グループと警察の死闘を描いたシリーズ第2作。

序盤は前作の仇役チュウや部下たちが繰り広げる復讐の物語が展開するが、中盤から、爆弾テロを楯に巨額の金を要求する凶悪犯の物語へと展開がシフトします。

終盤辺りに花火工場で爆弾犯と乱闘するシーンは恋人のメイも一緒に戦うなど1作目よりエンターテインメント性が強くなった作品です。

当時、ジャッキー映画史上最高の5000万香港ドル(約8億円)と出演人数6000人を投入して製作されました。

最大の仇役として登場する発話障害の男性に扮するのはジャッキー・チェンのスタントマンチーム「成龍班」のスタント・コーディネーター、ベニー・ライ。

この人の足技はえげつないくらい異形ですごいです。

彼とジャッキーの戦いがメインになっているのも納得の出来です。

後年の作品『酔拳2』のロー・ワイコンや『ゴージャス』のブラッドリー・ジェームス・アランら「足技の強い仇役」の先駆けとしてスピーディで華麗な足技を見せ、クライマックスの激闘を盛り上げました。


日本では「夏休み映画」として、香港に先駆けて劇場公開されました。

ポスター、チラシなどのキャッチコピーは“ジャッキー・チェン「監督・主演」10本(『バトルクリーク・ブロー』と『プロテクター』の香港公開版をジャッキー監督作品としてカウントしている)記念超大作”として公開され、できあがったフィルムから順次日本に送られ編集して公開されたほど、当時の日本でのジャッキー人気は凄まじかったのです。

ラストシーンのアクション撮影中にマギー・チャンが頭部を負傷、NGシーンで頭から血を流しているマギーと処置するスタッフの様子が見られます。

このの撮影では、金属の枠が将棋だおしになるシーンで、枠が頭にあたって、入院するほどのケガをしました。

ケガはこれだけではなく、脱出用シュートから脱出するシーンでも頭に負傷したそうです。

このマギー・チャンの体を張った演技は素晴らしいものでした。

ちなみに、その瞬間の映像は日本劇場公開版のエンディングのNGシーンではカットされました。

なお、その後のマギーのシーンは、クリスタル・コオが代役しているそうです。

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■『奇蹟/ミラクル 』(原題:奇蹟、英語題:Canton God Father)

1989年に公開された、ジャッキー・チェン監督・主演のアクション映画。

当時のゴールデン・ハーベストの子会社だったゴールデン・ウェイ・フィルムズが製作を担当しました。

フランク・キャプラ監督の名作『一日だけの淑女』及びそのリメイク作『ポケット一杯の幸福』を、舞台を20世紀初頭の香港に移してリメイクした娯楽アクション大作です。

精密に再現された当時の香港の巨大セットのスケールや、ジャッキーらしい格闘アクションも盛り込まれた作品となっています。

ジャッキー・チェンが今までで最も気に入っている作品とのことで、この作品をジャッキー映画最高傑作に上げる人もいます。

ジャッキーが気に入っている場面のひとつが、アニタ・ムイがホテルに入って華麗に飾られた数々の部屋を通っていく場面で、撮影するのにステディカムを使って3日かかったそうです。

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■『プロジェクト・イーグル』(原題:飛鷹計劃、英題:The Armour Of God II : Operation Condor

1991年に公開された、ジャッキー・チェン監督・主演のアクション映画。

ゴールデン・ハーベストと子会社のゴールデン・ウェイ・フィルムズ共同製作。

本作は、1986年に公開された『サンダーアーム/龍兄虎弟』の続編です。

ナチスの金塊をめぐり、派手なアクションが灼熱の砂漠で展開されるストーリーは、ジャッキーがファンである「インディー・ジョーンズ」のような仕上がりとなっており、「ジャッキー版インディー・ジョーンズ」だという評価も多いのはうなづけます。

『ミラクル』完成後、1年以上の歳月をかけてモロッコロケを敢行。

かなりの制作費・制作日数をかけたのですが、この年1位のチャウ・シンチーの『ファイト・バック・トゥ・スクール』には及ばず、この後しばらくジャッキーは俳優業に専念することになりました。

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■『炎の大捜査線』(原題:火燒島、英題:Island of Fire)

1991年に台湾・香港で製作、公開された映画です。

死刑を執行した囚人をスナイパーに仕立て上げるという、実話が元となっている。原題の「火燒島」は台湾台東県の緑島の別名。

監督はチュー・イェンピン。製作総指揮はあのジミー・ウォングです。

元々は日本ヘラルド映画配給ではなく、松竹富士の配給の予定でした。

日本公開版は97分ですが、台湾公開版は122分になっています。

日本公開時は香港版フィルムと台湾版フィルムを独自編集して公開されました。

共演はアンディ・ラウ。サモ・ハン・キンポー。ジミー・ウォングです。

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■「ツイン・ドラゴン」(原題:雙龍會、英語題:Twin Dragons

1992年公開。

ジャッキー・チェンが初の二役に挑戦し、監督もツイ・ハークリンゴ・ラムが、ドラマパートとアクションパートを分担する体制で作られました。

また、出演者の大半が、映画監督(もともと俳優だった人も多い)で占められる、異色の作品でもあります。

映画紹介では「主演ジャッキー・チェン、共演ジャッキー・チェン」と紹介されています。

内村光良ウッチャンナンチャン)がジャッキーと良く似ていることから、日本の雑誌広告ではジャッキーが二役で双子を演じるポスターの片方を内村の顔写真に変え「ジャッキーは、ウッチャンを見てこの映画を思いついた」というコピーが使用されていました。

クライマックスでは人を乗せたままテスト車をクラッシュさせる場面があるが、そこにはシートベルトの装着有無で生死が分かれると言うある種教育的な面があります。

登場している監督たち
本作は香港映画監督協会が資金集めの為に製作した作品のため、数多くの映画監督たちが画面のあちこちに出演していて、セリフのある役でも多く出演しています。

アン・ホイ(許鞍華) – 生まれて間もない二人を取り上げた産婦人科医
エディ・フォン
プーン・ユンリョン
テリー・トン
メイベル・チャン – ボミーの養母
レイモンド・リー
アンドリュー・ラウ
リー・チーガイ
ピーター・チャン
クララ・ロー
トン・ワイ
ラウ・カーリョン(劉家良) – 医師
バリー・ウォン(王晶) – 超能力者
チン・シウトン(程小東)
ゴードン・チャン
ラウ・カーウィン(劉家栄)
ジェイコブ・チャン
クリフトン・コー(高志森)
エリック・ツァン (曾志偉)
ツイ・ハーク(徐克) – ガードマン
リンゴ・ラム(林嶺東) – カードマン
ウー・セイエン(呉思遠)
ジョン・ウー(呉宇森) – 牧師
ツイ・シウミン(徐小明)

アクションシーンは火薬の量も多く、ボートチェイスなど見どころの多いアクション映画となっています。

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■『ポリス・ストーリー3』(原題:警察故事3/超級警察、英題:Police Story 3)1992年公開。

監督はスタンリー・トン

東南アジアの麻薬シンジゲートを牛耳る大物マフィア逮捕のため、中国人民武装警察部隊の女性エース、ヤンと組むこととなった、ジャッキー演じる香港警察(当時はまだ中国への返還前)のチェン・カクー刑事の活躍を描いたシリーズ第3弾。

香港内で物語が進行した1、2作に対し、舞台が中国本土やマレーシアなど国外へスケールアップしています。

アジアを代表するアクションスター、ジャッキーと、アクション女優として慣らしてきたミシェール・キング(現・ミシェール・ヨー)のコンビの活躍が楽しめます。

映画界に復帰したばかりのミシェールの過激なアクションは、ジャッキーの相棒に相応しいキレのあるアクションを見せており、とにかく一見の価値ありです。

前作よりもさらに過激にさらにパワーアップしている一級品のエンターテインメント作品に仕上がっており、マレーシアで撮影された、命綱なしのヘリコプターアクションは、過激なスタントで度々話題を呼ぶ本シリーズ中でも、特に激しい部類でに入ります。

この作品から、ジャッキーの声が声優による吹き替えではなくジャッキー自身の肉声になっています。

スピンオフとしてミシェール・キング(現・ミシェール・ヨー)演じるヤンを主人公としたスピンオフ映画『プロジェクトS』が1993年に製作され、同作にジャッキーがカメオ出演しています。

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■『シティーハンター』(原題: 城市獵人、英語題: City Hunter)1993年公開。

北条司の漫画『シティーハンター』をジャッキー・チェン主演により香港を舞台に映画化した作品。

監督・脚本はバリー・ウォン

ジャッキーがファンに「ジャッキーは冴羽獠(『シティーハンター』の主人公)に似ている」と言われたことがきっかけでこの映画の製作につながりました。

香港アクション映画または「ジャッキー・チェン映画」として、原作から大胆に脚色されています。

当時18歳だった後藤久美子は筋肉質の鍛えられた身体で、一部スタントつきながら激しいアクションを披露しました。

作中で、当時流行していた『ストリートファイターII』のキャラに扮して戦いあうという、コメディ色の強いシーンがあります。

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■『新ポリス・ストーリー』(原題:重案組、英語題:Crime Story)1993年公開

邦題では「ポリス・ストーリー」のタイトルを冠していますが、ジャッキーの代表作である「ポリス・ストーリー(警察故事)」シリーズの1本ではなく、1990年に香港で実際に起きた資産家誘拐事件を映画化したノンフィクション・サスペンスです。

そのため従来のジャッキー・チェンの映画とは異なり、とてもシリアスに描かれています。

1990年にこの映画の話が持ち上がった時はジェット・リーが主演をする予定(実際にジェットが刑事を演じるスチルが現存している)であったが、後にジャッキー主演に変更されました。

映画制作に当たっては警察当局の要請により捜査活動のシーンは大幅に簡略化されているそうです。

映画の一部は実際に事件があった現場で撮影されました

この作品ではジャッキー映画おなじみのエンディングでのNGシーンがありません。

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■『酔拳2』(原題:醉拳II、英題:Drunken Master II)1994年公開

あのヒット作『酔拳』のパート2が満を持しての登場です。

ただし「2」を名乗っているものの、設定や登場人物については前作を継承しておらず、酔八仙(拳)と父親と「歴代の先祖達が眠っている土地が鍵」といった設定以外は前作と脈絡が繋がっていない単独の作品となっています。

監督のラウ・カーリョンが撮影途中で降板したため、ほとんどのシーンはジャッキー監督で撮影されました。

降板理由について当時のインタビュー記事によると「カーリョンが撮影したアクションは相当に古風で、現在のジャッキー作品としてはあまりに古臭く、ラッシュを見たジャッキーとスタントチームが、このままでは興行に影響が出ると判断してカーリョンの解雇やむなしとの結論に至り、その後、カーリョンが撮影したアクションのうち半分弱をジャッキー自身が監督して撮り直すことになった」とのこと。

なおジャッキーは自伝において「意見の相違があったが現在も友情は変わらない」と述懐しています。

本作で継母のリンが非常に強いのは、同時期に制作されたジェット・リーの『格闘飛龍 方世玉』の影響が大きいと言われています。

本作のストーリーは前作よりドラマ要素が強くなり、アクションは大掛かりなものになっており、大作感が素晴らしいです。

中でも悪役のロウ・ホイクォンの足技が素晴らしい。

ロウ・ホイクォン(ロー・ワイコン)は、香港ムエタイのプロ選手として7年活躍した後、クラブで用心棒をしていたところをジャッキーに見いだされて芸能界入りした異色の経歴の持ち主。

そのムエタイから来る打点の高くて素早い足技によって成家班(ジャッキースタントチーム)のエースとなりました。

『ジャッキー・チェン マイ・スタント』の中でもトレーニングパートナーとして登場するほか、私生活においてもジャッキーの用心棒を務めています。

『酔拳2』以降のジャッキー映画の敵役に足技使いが多いのはこのためだそうです。

ラストの泡を吹くシーンの撮影で、ある薬品を使ったため、ジャッキーは翌日喉をやられてしまったとか。

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■「レッド・ブロンクス」(原題:紅番區、英題:Rumble in The Bronx)1995年公開

監督はスタンリー・トン

ついにジャッキーの念願がかないました!

ジャッキーが3度目のハリウッド進出を視野に入れて製作した香港映画で、全米興行収入初登場1位というアジア映画初の快挙を成し遂げ、米国中でジャッキー・チェンブームを巻き起こしたのが本作。

ジャッキー本人にとっては『バトルクリーク・ブロー』『キャノンボール』『プロテクター』で全米進出を狙ったが失敗に終っているだけに、本作は大きな成果を挙げた結果となりました。

本作はニューヨークのブロンクスを舞台としていますが、治安面・安全面などを考慮して撮影はカナダのバンクーバーで行われました。

ニューヨークには山がないため、当初の撮影では山が映らないようアングルに注意していましたが、アクション場面では観客はアクションに熱中しているべきであって、景色などに気をとられるとしたらそれはアクション自体に問題があるからだとの考えから、途中からはニューヨークのように見せることはやめたということです。

ホバークラフトを使ったアクションなどジャッキーのこの作品にかける思いが伝わってくる一品です。

本作中、ジャッキーは桟橋からホバークラフトに飛び移るシーンの撮影中の事故により右足首を骨折してしまいました。

しかしながら骨折した足をギプスで固定し、さらにそのギプスに靴の絵の描かれたゴムをはめて撮影を続行したそうです。

これはジャッキーがホバーに乗り移っているシーンで確認できます。

終盤、ホバークラフトへ古物屋から手に入れた刃物とスポーツカーを使って攻撃するシーンは当初のプロットにはなく、ジャッキーの骨折のために急遽考案されたもので、古物屋で刃物を見つけて手に入れようと走るシーンは代役が行っており、後ろ姿しか映っていないのはそのためでした。

ちなみにこのホバークラフトは英国王室所有のエリザベス女王の私物を借用して使用しているそうです。

路地での瓶での攻撃には“キャンディ・グラス(飴ガラス)”と呼ばれる砂糖で作られた撮影用のものではなく、本物のガラス瓶を使用しました。

ジャッキーは「キャンディは危険。本物のほうが安全だ」と言っています。

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■ジャッキーはこの一本でハリウッドへの脚がかりをつかみ取りましたが、この先にさらなるブレイクがありました。

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